「夫(妻)が不倫している。許せないので、不倫相手に慰謝料請求したい」
「不倫相手からは慰謝料を払ってほしいけれど、夫とは離婚したくない」
「なるべく高額な慰謝料を払ってもらうにはどうしたらいいの?」
「不倫の証拠として、何を集めておいたら良い?」
配偶者が不貞行為(不倫や浮気)をしたら、不倫相手に慰謝料請求できますが、そのとき、いろいろな法律知識が必要です。
以下では不貞行為の慰謝料請求をするときのポイントを、弁護士が解説していきます。
1.不倫で慰謝料請求するときに必要な証拠
不倫相手に慰謝料請求をするときには、浮気や不倫の証拠が必要です。証拠が無い状態で請求をしても、「不倫していません」と反論されてしまう可能性があるためです。
不倫の証拠を集めるとき「肉体関係を証明できるか」という観点が重要です。
法律上「不貞行為」は「配偶者のある人と異性が肉体関係を持つこと」を意味するためです。単にデートをしていたり手をつないで歩いていたりするだけでは、慰謝料は発生しません。
証拠の具体例として以下のようなものを探しましょう。
- メール
- ツイッターなどSNSの記録、ブログ
- 写真
- 携帯電話の通話履歴
- 交通ICカードの記録
- ETCカードの記録
- デートやプレゼントなどの支払いに関する領収証
- 夫が持っているコンドームなどの現物や写真
上記のようなものの中でも「なるべく肉体関係に直接つながるもの」を探すことが重要です。
また、メールを証拠化するときには、できるかぎり「転送」ではなく「メール画面を直接写真に写す」方法をとりましょう。転送すると相手から「編集した・加工した」などと反論される可能性があるためです。
2.不倫で慰謝料請求する手順
不倫で慰謝料請求するときには、以下の手順で進めましょう。
内容証明郵便で請求書を送る
まずは内容証明郵便を使って「慰謝料請求書」を送りましょう。請求する慰謝料の金額は、ケースにもよりますが200~500万円程度とすることが多いです。
浮気相手と交渉する
請求書を送ったら、浮気相手と慰謝料の金額や支払い方法について話合いを行います。
相手から減額や分割払いの申出を受けることもよくあり、対応を検討する必要があります。
合意書を作成して支払いを受ける
話合いが成立したら、慰謝料支払いに関する合意書を作成し、支払いを受けます。
決裂したら損害賠償請求訴訟を起こす
話合いをしても合意できず決裂してしまったら、損害賠償請求訴訟を起こして裁判によって慰謝料問題を解決する必要があります。
配偶者に不倫されて慰謝料請求したいとき、一人では心細いものですし、有利に交渉を進めるには弁護士のサポートが必要です。
不倫トラブルでお悩みの場合には、お気軽にご相談下さい。